フランダースの犬
最近の話題でグーグルで検索するとかなり反響のあるのが「フランダースの犬」
日本人だけ共感=”滅びの美学”とのニュースに結構喰いついているのである。
まあ、私もそうなんだから余り偉そうなことは言えないが。

この記事に関連したこと、関連していないことなど徒然に。
「滅びの美学」
古くは”平家物語”あたりであるらしい。
『祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり・・・』の平家物語である。
松平 實胤の「やすらぎ説法」によると、一見、磐石で動かしがたい存在も、ついには崩壊し、落ちぶれていく様子を見ると、日本人は「あわれ」と思い、「諸行無常」(この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができないこと)をいうを感じると言う。
弱者にとって強者の没落は、本来は痛快この上ないことであろうが、「諸行無常、盛者必衰」のくだりは「ざまあみろ!」といって溜飲を下げる表現なのかというと必ずしもそうではないのであるそうだ
日本人は、落ちぶれていく姿に何か物悲しさや「あわれさ」を感じる。つまり”平家物語”は「諸行無常、盛者必衰」という日本人なら誰でも心を打たれる「滅びの美学」を説いているからであると言っているのである。
・・・こう言われると「フランダースの犬」は何かずれているような気がするのだけれど。

ところでフランダースのオフィシャルサイトを見ると”フランダース”とはベルギー北部の地域で主な言語はオランダ語だそうで、主要都市はアントワープで嘗てオリンピックの開かれた街である。
因みにオリンピックアントワープ大会が開かれたのは1920年。この大会で熊谷一弥・柏尾誠一郎がテニスで獲得した銀メダルは日本人のスポーツ選手が獲得した最初のオリンピック・メダルであったそうである。
また、フランダースではシンボルがあるそうだ。
「フランダースの犬」ならぬ「フランダースの獅子」である。
フランダースの軍勢が“黄金拍車の戦い”でフランス軍を打ち破った1302年7月11日、フィリップ・ヴァン・デ・エルザスの紋章に初めて使われましたのが始まりだとか。

このサイトに「フランダースの犬」のことがこう記載されている。
『フランダースの犬は18世紀のフランダースを舞台にした有名な物語です。イギリスとフランスの血を引くウィーダ(マリー・ルイーズ・デララメー)によって書かれたこの話は、フランダースよりも日本でよく知られています。この小説を元に1975年に放送されたアニメーションシリーズは日本中の人々の胸を打ちました。最後の場面を思い出して涙を流さない人はいないでしょう。
・・・(中略)・・・
この感動的な物語は徐々に世界に知られ、何度も映画化されました。アントワープ市はネロとパトラッシュを偲んで記念プレートを大聖堂の入り口近くに設置し、ネロの住んでいたホーボーケンにはネロとパトラッシュの銅像が建てられました。イヴォンヌ・バスティアンが制作したこの銅像は、ホーボーケンのインフォ・ショップ前に立てられ、ショップ内では物語に関連した展示が行われています。ネロとパトラッシュを偲ぶ世界各地からの人々の訪問が絶えることはありません。』
まあ、結局最終的にモノをいうのは”ジャパンマネー”っていうことで、現実には「滅びの美学」なのか、「お涙頂戴」目的なのかはわかりませんが、メディアの力ってことですかね。

最後にこれ。
『ド・ラ・ラメー マリー・ルイーズ:
イギリス、サフォーク州生まれ。子どもの頃、自分の名前をうまく発音できず、ウィーダと言っていたところ、周りからもそう呼ばれるようになったため、これをそのまま筆名にした。1859年、20歳のときにロマンス小説でデヴューし、次々と作品を書いて人気作家となり、社交界で活躍する。イタリアの動物愛護協会設立に尽力するほど犬が好きで、1872年、前年のアントワープ旅行を元にした「フランダースの犬」を出版する。晩年は人間不信となり経済的にも苦しくなるが、自分の飼う犬たちのために少ない年金を使い、最終的には馬車の中で生活するまでになる。見かねた人々が安アパートに入れてくれたが、寒さのため身体が弱っており、肺炎をこじらせて亡くなった』

作者自体が”滅びの美学”? それとも・・・
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